これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2014/12/25 降誕祭

降誕祭の日ではあるが、私はいわゆるキリスト教徒ではないから、特別なことを日記に書くわけではない。 先日、例の小保方の不正事件について、理研から、いわゆる STAP 細胞の存在を検証する実験結果が発表された。 世間一般では、この検証結果により「STAP 細胞の不存在が確認された」かのような受け止めかたがされているようである。 しかし、科学界においては、検証を行う前から STAP 細胞の不存在は確認されていた、 さらにいえば理研は検証実験を行うべきではなかった、とする意見が多いのではないかと思われる。

科学者であるためには、何らの肩書も地位も必要はなく、ただ単に、科学に対する誠実さを有していれば充分である。 しかし論文に記載する内容を捏造し、あるいは改竄する者は、いかなる社会的地位を有していたとしても、科学者ではない。 科学者でない者が科学に関する何事かを主張したとしても、それは妄想に過ぎず、我々は、それに耳を貸すべきではない。

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