これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。
名大医学部生の得点能力は、すさまじい。 病理学の総論、各論、プレパラート試験を終えて、結局、私の成績は中程度であった。 各論の得点は中央値を下回ったかもしれない。 負け惜しみであるが、もしこれが、病理学に対する私の理解度が学年中で中程度であるということを意味するのならば、 名大医学部の未来は明るいであろう。
先日をもって、組織学実習が終了した。実習内容としては、組織標本を見てスケッチを行う、というものである。 我々は二年生と一緒に実習に参加したわけだが、いわゆる受験戦争の弊害であろうか、実習態度には残念なものがみられた。 多くの学生は、スケッチで合格をもらうことを目的としている。 すなわち、何を書けば合格になるか、ということに専ら関心をもっており、少なからぬ人数が、 標本をスケッチするのではなく、先輩から借り受けたスケッチを模写していた。 中には真面目な学生もいるのだが、多数の学生は、人体組織の構造というものに興味を持っていないようである。 彼らが、名大医学部卒の肩書をもって医者になるのである。