これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2014/03/30 年度末

まもなく、2013 年度も終わる。 振り返ってみれば、この一年、まともに医学を勉強しなかったと言わざるを得ない。 散々、他人を批判してはいるが、私自身も怠慢な学生であることは、事実である。 10 年以上前から、勉強しなければ、勉強しなければ、と常に思い続けながらも、本格的な意欲は起こらず、怠け続けているように思う。 ひょっとすると、私は一生、このままろくに勉強せずに過ごしてしまうのかもしれないと、不安に思う。

どうして勉強する意欲が起こらないのかといえば、一つには、目的意識の欠如があるだろう。 私は医師になりたいわけではないし、今となっては純粋な基礎科学研究者を目指しているわけでもない。 ただ惰性で学業を続けているに過ぎない。 根本のところで無目的なのだから、いまひとつ学問への情熱が湧き起こらないのは、当然であろう。

さらに考えれば、そもそも、人生の目的を欠いていることが問題である。 四年ほど前に原子炉物理学の道を離れた時、私は完全に人生の道を失い、以来、騙し騙し生きてきた。 ひょっとすると医学の世界では私の能力を活かす余地があるかもしれない、とも一時は思ったが、 どうも、閉鎖された封建的医学界では、私のような者は歓迎されないように感じられる。

たぶん、いずれ私は医学界からも抹殺されるのだろうが、今さら、信念を曲げて彼らに迎合しようとは思わない。 第一、それでは原子炉物理学の諸兄姉に申し訳がたたない。