これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。
過日、某市中病院の、某診療科の部長から、次のような話を聴いた。 皆、あまり口に出しては言わないが、医療機関の違いによる医療の質の差異は、明確に存在する。 開業医の多くは、診断能力は高くない。 それは CT などの装置の有無によるのではなく、単に、医師の診断能力の違いである。 すなわち、本当に正しい診断を受けたければ大きな市中病院を受診するべきであるし、それでも診断が難しいなら大学病院などに任せるべきである。 逆に、高度な診断能力や治療を必要としない患者は小規模病院や開業医に移るべきであり、そうでなければ、大病院の機能が麻痺してしまう。
まぁ、言われてみれば、あたりまえのことである。 しかし、医療の質の差異については、私がすっかり忘れかけていた指摘であったため、敢えてここに記録しておく。