これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。
話の本筋に関係ないので割愛したが、しかし誤解があるといけないので、一応、書いておく。 1 月 19 日の記事の続きである。 ただし、具体的な診断名を挙げることには、いささかの問題があるため、伏せる。
先の「△△炎」という診断を行ったのは、担当医である、若手の医師であった。 私は、他の学生と共に、身体診察所見やカルテをよく検討した上で、「少なくとも△△炎ではない」との結論を得た上で、 「たぶん、□□障害であろう」との考察を、レポートに記した。
さて、その後、上級医による回診が行われた。 場合によっては、「学生らしい意見」を具申しようとは思っていた。 しかし上級医は、診察するや否や、担当医に対し「△△炎とは考えにくい。□□障害であろう。」と述べた。 我々の診断と、完全に一致していたのである。
このように、まともな病院であれば、若手医師が誤診しても、キチンと上級医がフォローできる体制が整えられているのである。