これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


医学日記 (2014 年度 1)

2014/04/07 実験的証明

今日、ある人と話していて、これまであまり明確に意識していなかった問題を、明らかに意識するようになったので、記載しておく。 科学研究において、実験的証明とは何か、ということである。

以前に書いたように、私は、量子力学における「不確定性原理」は誤りであると信じている。 その根拠は、「不確定性原理そのものを理論的に、または実験的に証明した人はいない」ということである。 証明されていない以上、間違っているかもしれないと考えるのは、物理学や数学において基本的な姿勢である。

では、ある仮説について「実験的な証明する」とは、どういうことをいうのか。 これは、その仮説が正しいと考えなければ、どうしても実験結果を論理的に説明することができないような、そういう実験結果を得ること、と考えてよかろう。 すなわち、不確定性原理が正しいと考えなければどうしても説明できない、というような実験結果が示されない限り、 不確定性原理が正しいことを証明したことにはならない。 以前に書いたように、過去の実験結果は不確定性原理を否定する立場からも説明可能であるので、不確定性原理は実験的に証明されたことにならない。 また、「不確定性原理は理論的に証明できる」と主張する人もいるが、その証明は不確定性原理と同値の仮定から出発しているので、意味がない。 もちろん、不確定性原理は「近似的には」正しいであろうが、何らかの手段により、たとえば電子の位置と運動量を同時かつ正確に測定することは可能であるかもしれない。

同様に、世間では広く信じられている、とある物理法則について、私は京都大学一年生の頃から、一貫して懐疑的な姿勢を保っている。 この法則は、理論的にも実験的にも証明されておらず、私は、この法則は厳密には正しくないのだと考えている。 私は、この話が大好きで、身近な人の多くにはベラベラと喋っているのだが、インターネット上では秘密にしておこうと思うので、ここには書かない。 私の生涯の目標は、この法則の破れを実験的に証明することである。


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