これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。
昨年の春から夏にかけて、私は心電図に興味を持ち、正常心電図や異常心電図を理論的に理解しようと試みたことがある。 その時、正常心電図については一応の定性的解釈を得るに至ったのだが、異常心電図、特に血中カリウム濃度の異常が心電図に及ぼす影響については理解に苦しんだ。 また、私の主張を巡ってイザコザもあったため、途中で意欲を失い、異常心電図の理解については放置状態となっていた。
昨日、臨床実習で異常心電図を取り扱ったことから、ふたたび異常心電図の定性的理解に対する意欲が湧き起こり、日本医師会編『心電図の ABC』の助けを借りつつ、 なんとか、主要な異常心電図の理論的理解を得るに至った。その成果を、「臨床実習日誌」としてインターネット上の某所で公開した。
おそらく、多くの学生は心電図の「読み方」について、パターン認識と丸暗記に頼っていると思われる。 しかし、可能な限り理論的理解をした方が、将来の心電図利用法の開発や、非典型的な心電図所見への対応において有益であると思われる。 従って、余力のある方は、私の報告書を読み、内容の合理性について吟味し、不適切と思われる点については批判をしていただけるとありがたい。