これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2014/07/14 細部の指摘

7 月 15 日の記事も参照されたい

以前、とある友人から、学生 CPC における私の質問が細かすぎる、という指摘を頂戴したことがある。 枝葉末節をつつきすぎる、というのである。 そこで最近では、なるべく細かな点を指摘しないよう心掛けているのだが、この方針転換が妥当であるかどうかは、今なお悩んでいる。

私が気にするような「細かな点」、たとえば単位だとか、薬剤の名称と薬理機序だとか、検査所見の解釈だとか、 そういった点は、発表をする上では当然のこととして、よく調べておくべきである。 それをせずに「まぁ、大体のことは伝わるでしょ」と思ってプレゼンテーションをするのは、怠慢である。 そこで、杜撰ではないか、という批判の気持ちを含めて質問をすることは、聴衆としての誠実さである。

その一方で、率直にいえば、「そういう水準」の学識に達していない学生が存在するのは、事実である。 そういう者に対して、あくまで対等の立場とみなして批判を加える誠実さをとるべきか、 それとも、彼らを自分より格下とみなしてヤンワリと指導的に接するべきであるか。 私としては、同級生を格下とみなすことは非礼であると考えるが、いかがであろうか。


戻る
Copyright (c) Francesco
Valid HTML 4.01 Transitional