これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2014/07/15 補足

よく考えると昨日の記事は言葉足らずであったように思うので、補足する。 検査値を表示する際には単位をつけるとか、薬剤の名称を書き写すだけでなく作用機序等を調べるとか、 薬剤の名称について一般名と商品名を適切に使いわけるとか、そういったことは、ごく初歩的な発表技術である。 従って、優秀な学生であれば、単位を省略したり、薬剤名や検査所見を漫然と書き写すことは、決してしない。

残念なことに、現在の名大医学科における教育では、単位を気にしない教員も少なからず存在し、 「先生、単位は何ですか」と問うた際に「えーと、何だったかな」などという回答を頂戴したこともある。 また、検査値についても、どうにも理解しかねて質問した際に「その値は気にしなくて良い」という、ありがたい指導をいただいたこともある。 野心溢れる学生であれば、こうした教員に対して心の中である種のレッテルを貼り、 自らの頭脳が下した判断に従うことであろう。 しかしながら、これまで先生の指導に忠実に生きてきた学生にとっては、 そうした独自の判断に基づいて行動することは難しいかもしれない。 このことを、私は「『そういう水準』の学識に達していない」と表現したのである。


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