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2014/07/17 医師国家試験との信頼関係

いまのところ、私は、医師国家試験に対して特別な対策勉強を講じずに臨むつもりである。 具体的には、予備校や、「クエスチョン・バンク」や、その他の国家試験対策参考書の類を用いた勉強をしないつもりである。 しかし、正直なところ、不安はある。

私は名古屋大学に来てから、単位認定試験に対して過去問などを用いた対策勉強を一切、してこなかった。 私がこのように振る舞った理由の一つは、不合格になったら再試験を受ければ良い、と腹をくくっていたからであるが、 もう一つには、私が大学の先生方を信頼しているからである。 大学によっては、特別な試験対策勉強をしていなければ到底解答不能であるようなマニアックな出題をする先生もいらっしゃるようだが、 名古屋大学の先生は、そのようなつまらない試験はしないだろう、と、私は信じている。 実際、これまで寄生虫学の試験以外は、本試験で合格した。 まぁ、寄生虫学については、イロイロ事情があったのであるが、ここでは述べない。

昨年度に行なわれた CBT についても同様で、出題範囲はもちろん、出題形式についてもよく理解しないまま本試験に臨んだ。 ただ、これについては私は特に出題者を信頼していたわけではなく、むしろ、くだらない出題をする試験であると認識していた。 本試験で合格すればもうけもの、不合格になったら、それから対策勉強をして再試験を受けよう、と思っていた。 結果として、本試験で割と余裕を持って合格できたのは、予想外であった。

では、国家試験はどうするか。 私は国家試験の問題の質を全く信頼していない。 しかしながら、国家試験には再試験がなく、不合格になれば、一年間、待たなければならない。

どうであろう。医師国家試験は、まともに勉強さえしていれば特に対策せずとも合格できるような出題を、してくれるのだろうか。 それとも、試験対策勉強をすることこそが、学生の本分だと考えているのだろうか。

要は、私が出題者を信じきれるかどうか、の問題である。


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