これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2015/07/30 Advanced OSCE

7 月 18 日に、Advanced OSCE の試験があった。 私は、前日に所用のため富山を訪れており、当日朝に現地を出発し、昼過ぎに名古屋に着き、15 時頃からの試験を受ける予定であった。 ところが、あいにくの台風のため、敦賀あたりで電車が止まっており、特急「しらさぎ」や「サンダーバード」も運休だという。 やむなく、北陸新幹線で東京まで行き、そこから東海道新幹線で名古屋へ向かい、なんとか 14 時 38 分頃に大学に到着した。ギリギリである。

Advanced OSCE では、「医療面接」「救急」「外科基本手技」「胸部 X-P 読影」の四科目が実施されることが事前に告知されていたが、 具体的な試験範囲や内容は公式には通達されていなかったように思う。 一部は四年生の実習の際に、「このあたりは Advanced OSCE で問われる」などということが口頭で述べられたようにも思うが、それだけである。

従って、当然、私は Advanced OSCE のための特別な対策は何も講じずに受験した。 試験場で右も左もわからずアタフタして失笑され、再試験となることは覚悟した上でのことである。

多くの学生は、先輩からの情報に頼って試験対策を講じて受験したらしい。 ひょっとすると、大学当局も、そのような学生の対応を前提にして、敢えて試験範囲を公表していないのかもしれない。

試験があるからといって、その内容を非公式な手段で入手して対策する、というやり方が、正当なものであるとは思われない。 それを暗に推奨する名大医学科当局の方針は、言語道断である。

(2015.08.02 追記) もちろん、試験に際して範囲を明示しないこと自体は適切であると思うし、そういう趣旨の試験であるならば、問題ない。 しかし実際には、例年同じような内容の試験が課されているらしく、どうもそういう趣旨であるようには感じられない。


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