これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。
過日の記事で「ごく一部の人々の胸には、私の思う所は届いているようであり、それで充分であると考える。」と書いて、思い出したことがある。
以前、現在の名大医学科の講義のあり方について、一部の教授陣の前で意見を述べる機会があった。 講義の度に出欠を確認し、過半数の出席がなければ試験の受験資格が得られない、という制度の撤廃を請願する、という趣旨であった。 私に賛同する学生が少なかったこともあり、請願を通すことはできなかったが、何としても言っておきたい言葉だけは、学部教育委員会で述べることができた。 それは「天下の名古屋大学において、講義の際にイチイチ出席をとるなどというのは、恥ずかしいではありませんか。みっともないではありませんか。」というものである。 この言葉だけで、教授陣には全て伝わるのであって、それ以外の発言は、全て蛇足であった。