これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2015/11/14 北陸医大 (仮) での住居

私は、北陸医大 (仮) 附属病院に就職する予定である。 先日、事務手続の関係で同病院を訪ねたついでに、不動産屋に立ち寄って住宅情報を収集した。

北陸医大附属病院は、山の中にある。 一応、近くに学生向けの住宅などはあるのだが、それでも徒歩 15 分ほどは要するし、あまり上等な部屋でもない。 市街地にまで出れば物件は豊富なようだが、何しろ私は自動車の運転免許を持っていないし、取得するつもりもない。 従って、市街地に住んだ場合は病院までバスで 20 分ほどかけて通うことになるが、始発が 7 時頃、病院の終発が 21 時頃なので、 ちょっと忙しい時には家に帰れなくなってしまう。 また、通勤に往復 1 時間、交通費を月 15000 円もかけるのも、馬鹿らしい。

もちろん、東京であれば、通勤に片道 1 時間かかるのも珍しいことではあるまい。 私も、中学・高校の頃は、片道 1 時間程度をかけて通学していた。 しかし、徒歩 10 分や 15 分で大学に通えるような環境に長くいたために、私は、もはや片道 30 分の通勤ですら耐えられないような体になってしまったのである。

自動車の運転免許を取得するよう勧める人も多いが、私は、あくまで自動車なしを貫く所存である。 「北陸医大では自動車が必須である」などという常識が誤りであることを、証明したいからである。 だいたい、皆がそうやって自家用車に乗るから、公共交通機関がますます減って不便になるのだ。

名古屋へ帰る汽車の中で、そのようなことを考えていた折、ふと、北陸医大での勤務経験のある某教授の言葉を思いだした。 曰く、あそこは遊ぶような環境でもないし、勉強するには良い所である、とのことである。 そう考えると、いっそ、通勤時間を考えずに市街地に住んでしまうのも、アリであろう。 そうすれば、私は怠け者なので家に帰るのが億劫になり、週のほとんどは病院に泊まり込み、少しは勉強するに違いない。


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