これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2016/03/18 私の時代が来た

第 110 回医師国家試験に合格した。 試験前には、結局、第 102 回から第 109 回までの、厚生労働省がウェブサイト上で公開している過去問題を閲覧したわけであるから、それなりに姑息的対策は講じたことになる。 そうした対策を強要されたことについての屈辱と恨みは、生涯、忘れまい。 とはいえ、医師国家試験特有の非医学的な連想ゲームには迎合しない、という姿勢は崩さなかったし、どうしても納得できない問題については、失点覚悟で出題者の意図に敢えて背く回答もした。 だから、合格する自信は全くなかったし、先のヨーロッパ旅行中も、不合格になった後のことを常に考え続けていた。 試験当日には大きな失敗をしなかったし、特に勉強不足であったとも思わない。もし、それで不合格なら、要するに厚生労働省の設ける基準と、私の考える医師としての素養との間に、大きな乖離があるということになる。その場合、来年また受けたとしても合格の望みは高くない。 試験が終わってから今日までの一ヶ月半、一日として、心休まる日はなかった。 結局は合格なのだから、日本国厚生労働省も、どうしようもないところまで腐ってはいないようである。

厚生労働省が発表した「正答」について、いくつかコメントを書こうとは思うのだが、あいにく、転居作業の関係上、今は問題が手元にないので、後日にする。


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