これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2015/05/19 図書館における風紀の乱れ

近頃、名古屋大学医学部附属図書館において、風紀が著しく乱れている。

言うまでもなく、図書館内は、飲食禁止である。これは、世界中どこにいっても当たり前のことである。 図書館には、公共の財産たる文献が多量に蔵されており、特に大学では、学術的に貴重な文献が豊富である。 館内で飲食することは、これらの財宝を直接的に汚損する危険を生じるばかりでなく、 Blattella germanica などの繁殖を招き、虫害を来す恐れもある。 もちろん、名大図書館においても、館内での飲食は禁じられている。

しかし現実には、図書館蔵書の貴重さを理解しない野蛮人が、館内で飲食している。 図書館職員や、一部有志利用者が注意を与えているが、改善される様子はない。 特に、図書館内の男子トイレに設置されているゴミ箱には、飲食物の包装紙や、飲料のペットボトルが無造作に廃棄され、溢れている。女子トイレについては、知らぬ。 「医師の卵」などと称して威張っているが、彼らは人間として、あまりに未熟であり、反社会的であり、破廉恥である。

かかる現状については、図書館側の対応のまずさにも問題があるだろう。 第一に、図書館では、飲食物の持ち込み自体は認めている。 図書館で勉強や調べ物をしていれば、口渇をおぼえるのは生理的に不可避である。 そこで利用者の便宜を考え、飲物を持参した上で「一時退館して」水分補給し、再入館することを認めているのである。 これを「館内での水分補給を認めている」と曲解する者が、いるらしい。 そうした認識が広まっている以上、もはや、持ち込み自体を禁止せざるを得ないのではないか。

第二に、館内で飲食している利用者を発見しても、警告を繰り返すばかりで、実際には利用禁止などの措置をとらないことも問題である。 不埒な利用者は「どうせ、図書館側は厳しい対応をしない」と、たかを括っているのである。

私は、貴重な図書館資料を守るために厳しい措置を講ずるよう、図書館に要望しようと考えているが、要望書を書くのが億劫で、未だ実行していない。 遅くとも今週中には、やろうと思う。


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