これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。
私は、臨床実習の班員から「定義厨」という、名誉ある異名をつけられたことがある。 これは、私が常々、術語の定義について粘着質といえるほどのこだわりを示していることから、 からかいを込めてつけられたものである。 しかし言葉を厳密に使うことは、厳密な論理展開のためには必須であるから、 こうした異名は名誉であると、私は理解している。
私は三年生の 9 月に、同級生の某氏の紹介を受けて、医学書院『医学大辞典』第 2 版を購入した。 基礎と臨床とを問わず、医学を修める上でわからない言葉や、定義がイマイチはっきりと理解できない言葉に巡りあった時、 この辞書で調べることにしている。 この日記においても、何度か、記事の論拠としてこの辞書を引用している。
もちろん、辞書の記載が常に正しいというわけではないし、この大辞典においても、 記載が曖昧で「定義」と「性質」が混同されていることも少なくない。 それでも、Google などで検索するよりは、情報源として、よほど信頼できるであろう。