これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2015/04/01 臨床実習の班決め

名大医学科では、五年次の臨床実習を 6 人ないし 7 人の班単位で行う。 この班は、学生間で「自主的に」決定するのが慣例となっている。 平たく言えば、好きな者同士で組める、というわけである。 実習を仲の良い者同士で行うことに、どういう利点があるのか、私にはわからない。 逆に、このような決め方をすることの問題点はいくつか考えられるのだが、とにかく、そういう慣例らしいのである。

このため、班決めを巡るかけひきが、三年生あるいはそれ以前から、密かに展開されるらしい。 予め、同じ班になろうという合意を形成しておいたり、その合意を破って別の班に移ったりと、様々な活動が行われるらしいのである。 そういう話自体は、私も耳にしていたが、特に班決めに向けた水面下の活動は行わなかった。 一つには、臨床実習の班の決定方法について大学当局からの正式な通達がないにもかかわらず、 そのように水面下でコソコソと活動するのが気にいらなかった、ということがある。 もう一つには、班を組む相手は誰でも良い、と思っていた、ということもある。

四年生の 11 月 13 日に、正式に、班決めの方法が通知された。 同月 15 日までに、既に班が決まっているかどうかを、担当者の某君に連絡されたし、という案内が、学年メーリングリストに流されたのである。 私は、もちろん、班は決まっていなかったので、その旨を連絡した。

その後、どのようにして班が決められたのか、私は、よく知らない。 同月 20 日に、「班長会議」のようなものが開かれ、「あぶれた人達」の処遇について、話し合ったらしい、という噂を耳にした。 その後、28 日に「班が決定した」旨が学年メーリングリストで告知された。 この間、この件に関する一切の告知は行われなかった。

私としては、班を決める場から排斥され、それどころか班の決め方すら知らされなかったことについては、不快であった。 しかし、上述のように班自体は誰と組むのでも構わないと思っていたため、11 月 20 日に事実関係を問い合わせるメールを担当者に送った以外には、 特に行動は起こさなかった。

繰り返すが、班自体には不服はなかったし、一言連絡さえくれれば、班の決め方は、他の人々に一任するつもりではあった。 だが、このように、当事者を無視して話が進められたことは、あまりに乱暴であり、遺憾であった。 この決定過程の問題点を理由に、学務課に対し不服申立を行うことも考えたが、それにより同級生、 特に同じ班になった諸君からの反感を買うことの不利益を鑑み、これは控えた。 しかし今になって思えば、ここでは余計な配慮をせずに、騒ぐべきであったかもしれない。


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