これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2016/08/11 適応障害

私の話である。 先月から今月にかけての、救急や外科での研修における精神的ストレスを吐露するために記載する。

私は、救急医療や臨床外科が、大の苦手である。 救急医学や外科学は好きなのだが、臨床となると、ダメである。 医学科五年生以上ぐらいの人ならわかると思うが、あの外科の分化というか、風土というか、そういうものが、ダメなのである。

いわゆるコミュニケーション能力の問題なのだとは思う。 外科的な指導医と、適切な人間関係を築くことが、できない。 学生時代から、そうであった。 外科の指導医と、まともに医学的な話をできた記憶がない。

コミュニケーション障害は、医師として不適格である、という人もいるだろう。そうかもしれない。 ただ、私のような人間をあっさり切り捨てる人がいるとすれば、それもまた、一種のコミュニケーション能力の欠如といえよう。

もっとも、私のような人間を苦手とし、私を「直接は話しにくい相手」と認識している人が、学生時代の同級生や下級生、あるいは上級生の中に一定数、いたことは承知している。 そういう空気を作ってしまっているのは、私の至らない点である。 その意味でいえば、私も外科の人々も、似たようなものといえる。


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