これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2016/07/09 医師をサッカーにたとえると

私の名古屋大学時代の同級生に、サッカー観戦が好きな A 君という人物がいる。 今は東京の某有名病院の研修医であり、外科医の卵である。 彼は、雑談の中で「医師をサッカーにたとえると、フォワードは外科医だな。病理医はゴールキーパーだ。」などと述べたことがある。 まぁ、だいたい合っているように思われる。 彼は私に、「君は、ノイアーのようになりたいのだろう?」と言った。

私はサッカーにあまり詳しくないのだが、ノイアーというのは、ドイツ代表の名ゴールキーパーである。 自陣ゴール前での守備が巧いのはもちろんであるが、守備範囲が広く、時にはセンターラインを越えてボールを取りに行くこともあるらしい。 平たくいえば、かなり常識外れなゴールキーパーである。 そのノイアーが背後に控えているという安心感から、味方ディフェンダーは積極的に攻撃参加できるようである。

まったく、彼の指摘の通りである。 味方のディフェンダーが抜かれようが、裏を取られようが、しっかりと止めてやる。 そういう病理医に、私はなりたい。


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