これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2016/09/23 富山県議会、市議会の不祥事

北陸ローカルな話であるが、一応、全国区のニュースにもなっているのが、富山県議会議員や市議会議員による政務活動費詐取の騒動である。 要するに領収書を偽造して、政務活動費を不正に受給していた詐欺事件であり、自民党や民進党の議員の大量辞職に発展している。 地元の新聞などでは、連日、この関連の記事が 1 面に大きく掲載されている。 だいたい、こうした不正議員の弁明は、苦しい。 9 月 21 日付の北日本新聞によれば、富山市議会の議長である市田龍一は、実際には購入していないオフィス用品の代金を架空請求した件について 「領収書を先に発行してもらい、後で買おうと思っていたが、忙しかったので忘れた」と「弁明」したらしい。 あたりまえのことだが、未だ購入していない物品について先に領収書を受けとることは不正行為であり、それに基づいて政務活動費を受給すれば詐欺にあたる。

他にも、民進党の橋本雅雄は、市政報告会で使った茶菓子代などを巡り不正な請求を行っていたようである。 これについては、その茶菓子を、直後に行われた懇親会に流用したことが問題視されたようであり、市政報告会の茶菓子代自体は政務活動費から支出して良いらしい。 ここが、私には理解できない。 なぜ、茶菓子代が公金から支出されるのか。

少なくとも、私がいた頃の麻布中学校、高等学校では、領収書のない出費は 1 円たりとも公費からの支出として認めない、 飲食費など個人の享楽に供される性質の出費は一切認めない、というのが鉄則であった。 だいたい、どこの中学校や高等学校でも同じようなものであると思われる。 茶菓子代などは、個人の負担とするのが、あたりまえである。 それなのに、世の中では、なぜか大学生になると中学・高校の頃よりも会計が杜撰になり、社会人では、かなりデタラメな処理をすることが多くなるようである。 しかし、それは「それで良い」のではなく、あくまで中学・高校のやり方が正しいのであり、大人になって、だらしなくなっただけのことである。 富山の市議会議員や県議会議員は、中学生や高校生でさえ備えている程度の分別も、わきまえていないと言わざるを得ない。

こうした杜撰さは、実は、議会に限ったことではない。 我が北陸医大 (仮) でも、いくら何でもマズいよな、と思うような慣行が、少なからず存在する。 医師・患者間の信頼関係に関わることであるが、詳細は書けない。 折をみて、然るべき教授に相談してみることにする。


戻る
Copyright (c) Francesco
Valid HTML 4.01 Transitional