これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2016/11/14 謝恩会と忘年会

名大医学科の卒業式に併せて行われた謝恩会を巡るトラブルについては、昨年度末に書いた。 当時の記事で、一つだけ、書き忘れたことがあったので、ここに記載しておこう。

「ベスト教授賞」などを廃止し、代わりに学生代表からの感謝の言葉と花束を贈呈する、という案を私が提出したことは既に述べた。 これは何の変哲もない提案ではあるが、先生方に対する感謝の気持ちを述べるには、最も適切な形式であると、今でも思っている。 しかし、この案は、謝恩会実行委員の多数の反対にあい、結局、採用されなかった。 反対理由には「例年と内容を変更する必要はないから」などというものもあった。 「変更する必要がないから、変更しない」というのはトンデモナイ論理であるが、それに対する愚痴は昨年度末の記事で述べたので 、ここでは繰り返さない。

他には「感謝の言葉などを準備するのは大変だから」という理由もあった。 要するに、手間を省くために「ベスト教授賞」などを設ける、と言っているわけである。 もちろん、感謝の意を伝えようという催しに際して、言葉を用意する労すらも省こうなどというのは言語道断である。 が、そういう主張は、謝恩会実行委員会の席では、通らなかった。 今さら昔のことを蒸し返そうというわけではないが、私としては、謝恩会の場から追放された無念を忘れるわけにはいかないので、ここに記録しておく次第である。

ところで、私は北陸医大 (仮) の某内科系診療科で 12 月の研修を受ける予定になっている。 その診療科の忘年会に、研修医も参加されたし、との通達を受けた。 私は、宴会の類は好きではないが、参加すること自体はヤブサカではない。 しかし、どうやらこの種の忘年会では何らかの出し物をしなければならないらしい。 そうなると、私としては、参加する気が全くなくなる。 出し物をするのも嫌だし、他人の出し物をみるのも、好きではない。 そういう会は、私にとっては、単なる苦痛でしかない。 どうして、耐え忍んでまで、忘年会などに参加する必要があろうか。

たぶん、私と同じように感じている人は、それほど稀ではないのだと思う。 しかし「参加したくありません」などとは言いにくい雰囲気であるから、やむなく、我慢して参加している、というのが実情ではないか。 エラい先生方も、口では「強制しない」などと言っていても、本当に我々が欠席すると、気分を害するのではないか。

もし、そうであるならば、私としては、何が何でも、参加するわけにはいかない。 そういう会は、本当にやりたい人だけでやれば良いのである。 参加したくないなら、参加しなくて良いのである。 そういう考えを、誰かが、行動で示さねばならない。誰かがやらねばならないのなら、それをやるのは、私でなければならない。


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