これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2016/11/11 妄言に非ず

昨日の話の続きである。 私は常々、30 年後には北陸医大 (仮) を日本一に押し上げるのだ、と唱えている。 もちろん、何をもって「日本一」とするのか、という定義は曖昧であるが、ここでは重要な問題ではない。

こういうことを言える立場にいるのは、今の北陸医大においては、私ぐらいであろう。 教授やら病院長やらといったエラい立場の人が言っても、「寝言を言っている」ぐらいに思われ、下々の者は誰も耳を貸さないであろう。 こうした野心を口にするのは、若者の特権なのである。 しかし北陸医大出身の若手は、いわゆる名門に対する劣等感を拭いきれず、「名大ごときに負けてたまるか」などとは、なかなか、言えないようである。 その点、私ならば問題はない。

もちろん、周囲の人々の多くは、こうした私の発言に対し「あいつは、少し、頭がおかしい」というような感想を抱くようである。 しかし一部の指導医は、「なかなか野心的な男であるな」というような反応を示してくれるし、中には 「日本一などと矮小なことを言うが、戦うべき相手は世界ではないのか」とまで言う人もいた。 これに対して私は、しれっと「世界一になるには、50 年ほど必要ですな」と返した。

このように、北陸医大には、未だ野心を失っていない指導医も少なくない。 さらに、学生の平均水準では北陸医大は名大や京大に及ばぬとしても、学内トップレベルの学生同士で比較すれば、 我が北陸医大が名大医学部より劣るとは思われない。 これだけの人材が揃っているのだから、充分、勝負になる。


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