これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2017/03/20 英語

二日ほど、間があいた。 今日は、何の役にも立たない話を書く。

現代日本において、科学をやろうと思うならば、英語は必須である。 キチンとした成書は英語で書かれているものが多いし、論文も、英語で書かれるのが基本だからである。 医学に関しては、なぜか和文での報告も少なくないが、それでも、本当に学術的意義がある論文は英文で書かれる。 すなわち、和文論文というものは、著者自身が「学術的意義が乏しい」と認めているのである。

私は、小学校 3, 4 年生の頃に、両親の計らいで英会話教室に通っていた。 それで英語が話せるようになったわけではないが、英語に対する親しみだけは身についた。 中学・高校の頃は、特に英語ができるわけでも、できないわけでもなかった。

私が英語を修得したのは、工学部時代である。 一つには、コンピューター、特に UNIX や Linux をいじって遊んでいたことが大きい。 こうしたコンピューターの技術文書は、基本的に英語で書かれている。 中には和訳されるものもあるが、最新情報は英語でしか提供されないのが普通である。 そうした文書を読みながら試行錯誤するうちに、英語を読む能力は身についたようである。

もう一つは、インターネット上のチャットである。 工学部時代、少々、いわゆるネトゲの international service に手を染めたことがある。当然、公用語は英語であり、多少の英語経験を積む効果があった。 あのような場では、独特のくだけた英語を使うのが普通であるが、私は、敢えて整った英語を書き続けた。 上述のコンピューターと、このチャットで、私は英語の読み書きを修得したといえる。

大学院時代にいた研究室では、留学生が少なくなかったため、英語が準公用語であった。 基本的な英語の聞く、話すは、ここで修得したことになる。 彼らはフランスやインドネシアなど、非英語圏からの留学生であり、中には母国の訛りが強い者も、そうではない「整った」英語を話す者もいた。 驚いたのはエジプト人であって、彼は、全くアラブ訛りのない、英国風の英語を話していた。

以上のことからわかるように、私の英語は、読み書き偏重であり、聞く、話すは苦手である。 とりわけ日常会話が弱い。 特に、私は聴解力が低いようであり、日本語会話でさえ聴き取りは苦手なのだから、英語となると壊滅的である。 大学院時代に一度だけ受けた TOEFL でも、Reading が 30 点満点中の 28 点であったのに対し、Listening は 10 点台であった。 ただし、学術的な話に限れば割と大丈夫であって、国際学会では、ほとんど苦労していない。


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