これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。
偶然であろうが、4 月 25 日には、京都大学においても、学生に対するハラスメントを理由に 農学研究科准教授に対する懲戒処分が行われた。 こちらは名古屋大学とは異なり、停職 2 ヶ月で、大学の公式ウェブサイト上で発表されている。 もちろん、ハラスメントの内容は異なるであろうから、名古屋大学が京都大学よりも甘い、と一概に言うことはできない。 が、学生に対する暴言というものの罪深さを、名古屋大学が真摯に受け止めているようには思われない。
ついでに、我が母校に対する悪口を、もう一つ書いておこう。 名古屋大学の公式ウェブサイトには、「WPI中間評価において最高評価のS評価を受ける」と題した記事が掲載されており、次のように述べられている。
世界トップレベル研究拠点プログラム (WPI)に選ばれている日本国内の9つの研究拠点のうち、 トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)を含む3拠点が発足4年を機に文部科学省とWPIプログラム委員会から中間評価の審査を受けました。 その結果、ITbMは最高評価であるS評価を受けました。これは、全9拠点のうち、5年前にS評価を受けた東京大学Kavli-IPMUに並ぶ快挙です。
文部科学省による審査で高い評価を受けることが、快挙なのか。 科学研究の意義や価値を決めるのは、科学者でも、一般市民でも、もちろん国家・政府でもない。 ただ人類の歴史のみが、それを決定するのである。 我々は、ただ科学に対する忠誠心によって行動し、ただ人類の歴史にのみ審判される。
いつから、我が名古屋大学は、政府による評価に一喜一憂するような卑屈な大学になったのか。