これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2017/08/21 名古屋大学医学部長からの礼状

私が愛する母校、すなわち京都大学と名古屋大学に対する定期寄付を開始したことは過去に書いた。 もちろん麻布中学・高校のことも忘れてはいないし、むしろ私の麻布に対する愛校心は京大や名大に対するものより強いのだが、 こちらは定期寄付のシステムがないようなので、年末あたりに一年分を一括で寄付するから、しばし待たれよ。

京都大学はともかく、問題は名古屋大学の方である。 私は今年の 5 月から、毎月 5000 円を名古屋大学に継続寄付していた。 すると「名古屋大学医学部長・大学院医学系研究科長」の名で、毎月、礼状が送られてきた。 礼状とはいっても、文面は判で押したように全く同一であり、たかが 5000 円の寄付に対して 「本来なら参上してお礼を申しあげるべきではありますが、甚だ略儀ながら、書中にてご寄付のお礼を申しあげます。」などと書く白々しさも、毎回、同じである。

私は、純粋に愛校心から、名古屋大学に寄付したのである。 名古屋大学時代には、数多くの意欲の低い教員と出会い、 臨床実習の際に暴言を浴び、 謝恩会から追放されるなど、散々な仕打ちを受けたが、それでも私は名古屋大学を愛している。 その純粋な愛校心の発露に対する返答が、この定型文か。

私は何も、個々の寄付者に対して個別の礼状を書け、などと言っているわけではない。 ただ、こんな定型文なら、何も送らない方がいくらかマシではないか、と言っているのである。 だいたい、愛する母校と卒業生が真に固い絆で結ばれているならば、形式的な謝礼の言葉など交わさなくても、心は通じ合うものではないのか。 実際、京都大学からは、こんなくだらない礼状は送られてきていない。

私は、名古屋大学に失望した。こんな、つまらない定型文を送りつけることで人の善意を踏みにじるような大学であるとは、知らなかった。 二度と、名古屋大学に寄付などするものか。

そう思って、定期寄付の解約手続きを行ったのだが、この際に、重ねて名古屋大学に失望した。 解約フォームに、コメントを記入することのできる欄が存在しないのである。 なぜ解約するのか、という理由を、知ろうともしていないのである。 どれだけ我々を馬鹿にしているのか。


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