これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2017/10/22 どうすれば良いのか

昨日「研修医諸君は、指導医のやり方を真似して『できている』と錯覚するが、その『指導医のやり方』は、多くの場合、不適切なのである。」と書いた。 こういうことを言うと、多くの研修医は 「じゃぁ、どうすれば良いんだよ」「じゃぁ、そのように指導医に言えよ」と言う。 「指導医の教える通りにやっているのだから、私は悪くない」という論理なのである。

もちろん私は、話の通じそうな指導医に対しては、やんわりと、その濫用について言うが、話の通じなそうな、つまり頭の悪そうな相手には、言わない。こじれるだけだからである。 それでも、同じ立場の研修医に対しては、必ず、言う。 指導医のやり方を改めさせることはできなくても、次代を担う我々は、より適切な医療を実現していかねばならないからである。

そういう感性が、残念ながら、一部の研修医には乏しい。 問題点をみつけ出し、自身の頭脳で考察し、改善しようという意識がない。 教えられたことを、教えられたようにやれば充分であると思っている。 それが年収 1400 万円 (開業医なら 2500 万円) に値する仕事であると思っているらしい。

2017.10.25 語句修正

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