これは http://mitochondrion.jp/ に掲載している「医学日記」を、諸般の便宜のために、 1 記事 1 ファイルとして形成し直したものです。 簡単なプログラムで自動生成しているので、体裁の乱れなどが一部にあるかと思われますが、ご容赦ください。


2017/12/13 東エルサレムとパレスチナ

葉酸欠乏症と神経障害の話の続きを書くつもりであったが、12 月 7 日の記事に重大で恥ずかしい誤りがあったので、 東エルサレムの話を書いてパレスチナ人に詫びることにする。

7 日の記事で「現在は東エルサレムがヨルダンの、西エルサレムがイスラエルと称する武装集団の支配下に置かれているのは事実である。」と書いたが、そのような事実はない。 東エルサレムはパレスチナが領有しており、現在はイスラエルの占領下にある。 なぜ、このような誤りを記載したのかは、自分でも理解できない。お詫び申し上げる。

パレスチナのことを、日本のマスコミ等は「パレスチナ自治区」あるいは「パレスチナ自治政府」と呼ぶ習慣があるようだが、言語道断である。 「自治」という言い方は、その上位に別の政府が存在することを前提としている。 現在はヨルダンはパレスチナの領有権を主張しておらず、ヨルダン川西岸の領有を主張しているのはパレスチナ政府とイスラエルのみである。 従って「パレスチナ政府の上位」に別の政府があるならば、それはイスラエルだということになる。 しかし、過日の記事で書いたように、ヨルダン川西岸地区がイスラエル領だと考える国際法上の根拠は存在しない。 国連決議ですら、イスラエルによるヨルダン川西岸地区やエルサレムの領有までは認めていないのである。 パレスチナはパレスチナであって、自治区ではない。


戻る
Copyright (c) Francesco
Valid HTML 4.01 Transitional